玄関を開けても、家人のモノがまったく見えないK邸。ゲストが入る玄関の奥に扉があり、そこから家族が出入りするため、つねに片付いているという。さらにリビングへ入ると、広々とした開放感のある造りでとても明るい。梁を出した天井や無垢のパイン材など、自然素材を使った空間が心地良い。もともと広い敷地があるからできる設計だ。
　新居を建てる前も、同じ場所で暮らしていたK家。子どもが3人になると家が手ぜまで、しかも築40年だったため老朽化も進んでいた。年々、使い勝手が悪くなってきていたことから、新築に建て替えしようと決めたのが09年春のこと。雑誌やテレビ、展示場めぐりなどをして施工会社を検討した。いくつか候補をピックアップしたうち、決めたのは松井建設。「数社と話してみて、プランも予算も一番しっくり来たのが松井建設さんでした」とK主人は語る。施工会社を決めてからも打ち合わせを重ねて、約半年をかけてプランを完成させた。
　プランを考えるうえでこだわったのは「ムダなスペースをなくして、広く使うこと」。リビング＆キッチンを広く、収納を多く、夫妻と子ども部屋を確保してK主人の趣味の部屋を造ることをポイントに考えた。「最初はいらないと思っていた収納も、結果的にはあってよかった」とK夫人。プロならではのアドバイスでインテリアも好み通りに仕上がったと語る。また光熱費を考えて太陽光発電を設置。耐震性、バリアフリー、省エネルギー性などを取り入れた長期優良住宅として建築したのも大きな特徴だ。そして家が完成し、実際に住み始めて約5ヶ月。断熱性能もこだわったことから、猛暑日にリビングはエアコン1台で過ごせて、光熱費もほぼゼロという。地球にも家計にもやさしい家となっている。