約１2０坪の敷地に建つ、シックでモダンな平屋造りが目を引くＡ邸。まずは長い直線で描かれたアプローチを抜けて、家の玄関へ。扉を開けてすぐ目に留まるのは、上がり口正面の地窓からのぞく中庭の風景。Ａ邸の居室スペースはこの中庭を囲むようにコの字型にデザインされており、玄関から右がＬＤＫ、左半分が寝室などのプライベート空間というつくり。そして広々としたリビングには床から天井までがフルオープンになる大きな窓をしつらえ、明るく開放感ある空間を実現。さらにその対面にも掃き出し窓を並べて配置するなど、自然の光や風を最大限に取り入れた住空間づくりに配慮している。また、とくにＡ夫人のお気に入りは、使い勝手を考えたオープンスタイルのリビングキッチン。家事動線を考慮した家事室＆収納庫の便利さも感動モノだそう。どのスペースもゆとり感を持たせつつ、ムダのまったくないデザインが特長だ。
　「平屋造りで中庭がほしい、という希望を伝え、あとはプロにおまかせしました」というＡ夫妻が選んだのは、タニグチのデザイナーズ住宅。地元企業ならではの安心と信頼感に加え、一流建築家とのコラボレーションによる独創性の高い家づくりに魅かれたのだそう。「土地探しからお願いしましたが、場所も広さも希望に合うものが見つかってよかった。おかげで、妻の理想通りの“中庭がある平屋の家”が実現できました」と満面の笑みで語るＡ主人。
　夫婦ふたりの新たな住まいでの楽しみは、泊りがけでやってくる子ども夫婦や孫と過ごすお盆休み。広いリビングにみんなの笑顔が集まり、中庭にはにぎやかな声が響き渡る―そんな光景がこの家によく似合う。