「設計士とつくる家」をコンセプトにしたコラボハウスが手掛けたこちらの邸宅。閑静な住宅地に佇むひと際目を引く外観は、まるで美術館やカフェのような雰囲気を醸し出しています。玄関を入ると広い土間が現れ、導かれるようにＬＤＫへと進むと、グレーを基調にブラックが点在するスタイリッシュな空間が広がっていました。
　この家の最大の特長は動線。寝室とバスルームをつなぐ通路の両サイドを収納にすることで、ウォークインクローゼットとしての機能をもった通路になり、デッドスペースがなくなりました。また、帰宅が遅くなることの多いご主人の書斎は玄関付近に作ったり、将来お子さんたちが生活エリアを通らずに自室へ行けるような間取りにしたりと、将来に渡って快適に住み続けられる工夫が随所に施されています。
　「コラボハウスは設計士、コーディネーター、現場監督の三者が互いの知見を生かして一棟を多面的に見てくれます。それぞれのプロが意見しあうことで、家がブラッシュアップされていく感じがしました」とご主人は話します。加えて、壁紙などの素材選びに関しても全体のイメージを把握しながら決められるなど、柔軟に対応してくれたことも好印象だったといいます。
　デザインと性能を併せ持つ家は、住むほどによさを実感できそうです。