アンティーク家具がぴったりとなじむM邸。建具や家具などアンティーク物が好きで、M夫人が10年ほど前からそろえていた。家を建てるときの決め手も「手持ちの建具や家具を使えること」になったという。
　M夫妻が家を購入しようと思ったのは約4年前。社宅住まいだったので、土地探しから始めた。完成見学会やハウスメーカーをいくつか回ったが、イメージに合うものは見つからなかった。そこで、M夫人が以前から気に入っていた家に「どこで建てたのか」を聞こうと訪問することに。HASの物件だったことから、紹介を受けたのがきっかけになった。もうひとつの決め手は、ＯＭソーラー。これは、太陽の熱を屋根から取り込み、床から室内を暖めたり、お湯を採ったり、換気したりする空気集熱式のパッシブソーラーシステムのこと。ＯＭソーラーをM主人が気に入ったのも大きかったとか。同じタイミングで土地も決まり、正式にHASへ依頼した。
　家づくりのイメージは、探し始めたときから大体固まっていたM夫人。おもにはM夫人の意見をもとに間取りを作った。一番のこだわりはリビングキッチン、そしてウッドデッキなど１階部分。友人が多く集まれる、ショップ風の広々とした空間が希望だった。手持ちの家具の配置や家財の置き所なども、雑誌や雑貨店、カフェを参考にイメージをしっかり作っていたという。はっきりとしたイメージがあったため、打ち合わせはスムーズに進行。オリジナルのキッチンやアンティークの扉をそのまま使用した建具などイメージどおりに仕上がった。その結果、年中快適で人が集まる家に。「住み心地がすごくいい。冬は寒くなくて、夏も風の通りがいいので空気がこもらず、とても快適です」と語る。