家の建て替えを迷っていたご夫婦が縁あって建築家と知り合い、自宅を訪問したところ、奥さまの感性や好みにピッタリ。こんな家に住みたい、と建て替えを決意。「急かされることもなく、ゆっくりと検討できた」とご夫婦。ここ最近の家の流行などを、近所を散歩しながら時間をかけて学んだという。二者択一で作り上げていく家づくりではなく、半年に渡って相談し、研究を繰り返した家づくりは楽しいものだったそう。
　目指した住まいは“建築家の自宅と同じように、木をふんだんに使い、室内に木の香りが漂うシンプルモダンな家”。建て替えを機に同居する、子ども世帯との共同生活も考えた造りになっている。個々のプライベートをしっかり守る間取りと、ちょっとした気遣いが特徴。深夜に駐車場の明かりが室内に差し込まないように、浴室の音が外に漏れないように、など生活スタイルの違う家族が２世帯住宅で気兼ねなく暮らせるよう配慮した。また、以前の家でストレスに感じていた冬の寒さも解消。どこにいても快適な室温を保てるよう温熱環境を整えた。ひと冬過ごしてみて、家族全員が納得の暖かさ。次は夏の暑さがどれぐらいしのげるか楽しみで仕方がないという。