転勤族で各地を転々としていたご家族。「子どもの年齢的に、ずっと移動し続けるにも限界があるなと。そろそろマイホームを構え、落ち着いた暮らしをしたいと考えるようになりました」と奥さま。実兄がＨＡＳ（エイチ・エーエス）で建築していた縁もあって、土地探しから依頼をしたそうです。早い段階で希望通りの土地が見つかったことから先に購入、入居予定年から逆算すると数年の余裕があったため、ゆっくりとしたスパンで家づくりが進みました。
　建築中の居住地が県外だったこととコロナ禍で打ち合わせの度に足を運ぶことも難しく、オンラインを駆使しながらの打ち合わせになりました。「ビジュアルだけでは分かりづらい、実際に手に取って見てもらいたいとサンプルを郵送したこともありました」と担当者の言葉通り、ご家族が不安を抱かないようきめ細かく連絡を取り合ったそうです。
　一歩邸内に足を踏み入れると、勾配天井の美しい空間が広がります。「どこにいても家族の声や気配が感じられる間取りを希望しました」と、リビングから２階に設けた子ども部屋は、開放感があり家族の距離感が近い設計に。窓辺に備え付けたデスクスペースは、まるで図書館で勉強をしているような環境が生まれ、スタディコーナーの後ろに設けられた寝室のレイアウトは、お互いの存在を意識しながら眠りにつけます。「どこで過ごしていても居心地よさを感じています。住んでみると、ここはこうしたいという細かな要望も出てきて。すぐに対処していただくなどアフターフォローまで万全でした」。好きな音楽を聴いたり、家族みんなでソファにくつろぎながらホームシアターでお気に入りの映画を観たり、ご家族ならではのスタイルを楽しんでいます。