転勤族だったご家族。お子さんたちの進学のタイミングで、そろそろ定住したいと考えるようになり、当時住んでいた場所で家を構えるか、地元の愛媛に帰るか迷っていたそうです。検討を進めるうちに、首都圏では土地面積や金額面から理想の住まいが建てられないため、地元で思い通りの家をつくりたいと思うように。実家近くで希望通りの土地に出会ったことがきっかけで、愛媛での家づくりが本格的に動き始めました。施工会社を決めるにあたり、信頼できる建築家と家づくりを楽しみたかったというご主人。ＨＡＳ エイチ・エーエスが謳う“建築家とつくる家”をインターネットで知り、問い合わせ。担当者との相談を重ね「ここなら私たちの願いを叶えてくれる」と確信したそうです。
　テーマは、“黒”をメインに据えたダイナミックな住まい。キューブが奥に連なる立体的な外観は、徹底的にこだわった部分です。黒一色ながら、ツヤのあるタイルとマットな吹き付け、質感の異なる素材を組み合わせることで気品ある落ち着いた雰囲気を醸し出します。玄関を入ると、外観からは想像がつかないほど開放的。中庭を囲むように、小上がりの和室、ＬＤＫ、キッチン、寝室とつながります。中庭は外からの視線を気にせずブランチやバーベキューを楽しんだり、昼寝をしたりと自由に過ごせるプライベート空間。プライベートスペースとパブリックスペースをきっちりと分け、２階は子ども部屋や収納棚などを適切な場所に設けたことで住みやすさも向上しました。こうしてスタイルを貫いて完成した邸宅で、自然の変化を楽しみながらご家族の人生の景色も彩られていくようです。