北側に道路、南側には隣家が接するＡ邸の敷地。ここに、明るく使い勝手のいい家を作るために、Ａさんは奥さまのお知り合いの建築士の植村祐介さん、インテリアコーディネイターの鵜篭麻美さんにプランニングをお願いしました。
　ポイントは採光。１階全体を１フロアと考えて仕切りを作らず、南側に中庭を設けてリビングとダイニングをＬ字型に配置することで、１階全体に中庭から光が入ります。白を基調にした壁の色も、部屋を明るく、広く見せるのに効果的。１階は場所によって壁のクロスを変えており、リビングの一部は子どもが落書きできるクロスを使っています。
　また共働きで夜に洗濯することも多い奥さまのために、洗濯物を取り込んですぐしまえるように水回りの動線をまとめました。「隠す収納」と「見せる収納」を両立させたのも家事をラクにするポイント。キッチンや洗面は見せる収納にする一方、２階には大容量のクローゼットを設けて収納力アップ。「実際に暮らしてみて、収納を多くとって本当によかったと実感しています」と満足そうです。
　「夏は中庭にプールを出すのが楽しみ」と言うＡさん。季節ごとの暮らす楽しみが広がりそうです。