何にでも興味津々の、１歳４ヵ月の息子さん。無垢の床が気持ちいいのか、歩くのが楽しくて仕方ないとばかりに行ったり来たり。島邸の家づくりは、そんな息子さんの入園に合わせてスタートしました。
　家づくりにあたっては、まず本誌「香川の家」を参考にしながら工務店を絞り込んでいきました。そして出てきたこだわりは、「中庭のある平屋で、外観も内装もできるだけシンプルに」というもの。「こだわる部分はこだわりましたが、基本的には旺建さんにおまかせ。旺建さんは、家づくりをお願いする前から営業の担当者がこまめに連絡をくれて、信頼できると感じていましたから」と話してくれました。
　実はご主人の実家は車で２分の場所。お父さまも家の完成を楽しみにしていたそうで、「工事中は父が一番現場を見に来たんじゃないですかね」とご主人は笑います。プランニング途中の段階で、間取図を見て「玄関をもっと広くした方がいい」とアドバイスをくれたのもお父さまでした。「その通りにして正解でした」と、奥さまも満足そうにほほえみます。
　また、玄関から子ども部屋とＬＤＫへの動線をあえて分けたのもポイント。「自分が遊びに来る立場だったら、いちいちリビングを通るのは気まずいですよね」とご主人。結果的にＬＤＫと個室は分かれましたが、子ども部屋を出れば目の前の中庭を通してリビングやキッチンの様子は見てとれます。子どもが成長してもほどよい距離で家族がつながっていられる住まい。中庭が切り取る青い空のキャンバスに、10年後、20年後のしあわせも描いていけそうです。