「子どもに“ふるさと”を作ってあげたかった」と、家づくりのきっかけを語ってくれたご夫妻。以前住んでいた土地からの引っ越し、友だちとの別れをはじめて経験する子どもたち。だからこそ、新しい家は心の底から楽しいと思える場所にしようと思ったそう。
　６歳の男の子、４歳の女の子、まだよちよち歩きの男の子。仲良しの３人兄弟は取材中も元気いっぱい。そんな子どもらしいパワーを存分に発揮できるように、ボルダリングやブランコ、好きなだけお絵かきできるホワイトボードなど、たくさんの遊び場を用意。子どもたちを見守れるキッチンの配置にも熟慮がうかがえます。
　「最初は別プランも考えましたが、子どもに目が届き、キッチンに立つと正面の窓から由良山と中庭を眺めることができるＬ字型の間取りにして大正解でした」と奥さま。
　またR邸の最大の特徴とも言えるのが、住宅設備関係の仕事をしているご主人がプロの目で選んだ最新機器。システムキッチンやトイレ、洗面など、こだわりの品々が空間を彩るなか、目を見張ったのはガラス張りのバスルーム。シャワーバーやソフトな床材、ブラインド内蔵の窓など、家族５人が一緒に入って楽しめる快適な空間に。
　さらに、共有のスタディコーナーからつながる子どもたちの寝室や片流れの傾斜を利用した開放感あるリビングの吹き抜けなど、中庭住宅ならではの自由度の高いフリープランで、子育てをスタイリッシュに楽しむご夫妻の理想を形にしています。
　子どもにとって家とは人生を支えていく場所であり、夢を実現する器。家族の未来を第一に考える頼れるパートナーの存在がそれを可能にしたことを、Rさんご夫妻は実感しているようでした。