滝宮公園の桜、山々の緑。自然に囲まれた敷地を手に入れ、「ここに建てるなら絶対に自然素材の家」と決めたＫさん。『香川の家』も参考にしながら工務店を探したなかで「いちばん希望に合う対応をしてくれたのが高陽建設さんだったんです」と、木の家づくりに定評のあるｓｏｒａｉ高陽建設に決めました。
　広い敷地を活用した平屋で全室から外を眺められるように、間取りは庭を囲んだコの字型。夜は庭をライトアップして、白い外壁に光が反射する光景を、レースカーテンだけをひいたＬＤＫから眺めて楽しみます。白壁と天然木の部屋のデザインはシンプルながら、太い木を組み合わせた梁などには自然の生命力も感じられます。家の造りに合うように、システムキッチンは入れずにキッチンカウンターなども木で造作しました。各部屋のドアはすべて引き戸でバリアフリーにするなど、使いやすさにも配慮されています。
　さらにＬＤＫで存在感を発揮するのが薪ストーブ。「木の家に合う暖房なら薪ストーブだと思って。直火のある生活っていいでしょう」と語るご主人は、薪割りをするために専用の斧も買ったほど。エアコンは設置していますが、冬は薪ストーブだけで暖かく過ごせました。薪割りを見たご近所の人が薪をくれたり、公園で剪定後の木材をもらったりと、暮らす楽しみも広がりました。
　自然素材の家は、住むほどに経年劣化も進みます。けれど、それこそが家族の歴史だと言うご主人。「子どもの成長に合わせて家も変わるし、傷んだ箇所をどうするか、自分でアレンジできそうだし。自分らしく居られる家ですね」と笑顔で語ります。変化を楽しみながら、家族をしっかり守ってくれる家です。