「家づくりの最中は、プランニングやコーディネイトをしてくれたあきちゃんの提案にシビレっぱなし。本当にセンスが良くて、家が完成して会う機会が少なくなったのが淋しくて淋しくて」と、愛嬌たっぷりに語る奥さま。雑貨やインテリアを愛する奥さまが信頼する工務店のパートナーとともに女性目線で作り上げたのは、好きなモノに囲まれた宝物のような家。双方の気持ちのつながりは、心地いい空気感を持つ空間からも伝わってきました。
　ベースとなるのは、家族３人の暮らしにちょうどいいサイズの平屋。生活する中で思いのままアレンジできるように、家としてのボディはできるだけシンプルに。自由に塗装や釘打ちをしてカスタマイズできる木の板で作ったウォールパネルや強固な構造美を生かした木質あらわしの天井など、合理的で美しいしつらえが印象的。それは、“住む人が楽しめ、かつ年月の経過と共に味わいが増す家づくり”を目指す島色工務店の想いとつながります。
そんな施主とビルダーが心を通わせて作り上げた家には、お手本にしたいアイデアとセンスがいっぱい。「テーマはカフェのような家。お気に入りのパーツを一つひとつ選んで造作アレンジしたので、使うたびにうれしくて。自分の好きなものばかりなのでいっそう愛着がわくんです」と奥さま。ピカピカに磨かれたキッチンやスッキリ片付いたリビングにも、ていねいな暮らしぶりが表れていました。
　また、家で過ごす時間を楽しんでいるのはご主人も息子さんも同じ。「外出してもすぐに帰りたくなるんですよ」と、顔を見合わせて微笑みます。奥さまの“好き”を全部叶えてあげた家族のやさしい気持ちも朗らかな日常風景に溶け込んで、しあわせな三浦家の毎日に綴られているようでした。