御影石を敷いたバルコニーを囲むように佇むＬ字型の桐野邸。外壁の焼杉に合わせて、板塀もトーンを統一し、和モダンな雰囲気を醸し出しています。
　なかに入ると、目に飛び込んでくるのは美しい床の表情です。廊下からリビングにかけて続く床は、カリンの木なのだとか。
　ＬＤＫは、造作のテレビボードや、キッチンの背面収納など、造作家具のおかげでスッキリした印象です。引越しを重ねてきた桐野さんご夫妻だけに、引越しのたびに家具をパズルのように配置する苦労も多かったよう。「家具の厚みで壁面がデコボコするのがいやで…」と奥さま。その点、壁面の造作家具はすっきり見せられ、収納力も抜群と大正解だったようです。また、テレビボード下に窓を付けたり、壁紙を張ったりすることで部屋の印象をぐっと高めてくれるのも造作家具の魅力ですね。
　「外構や造作家具など、家にまつわることはすべて谷本さんにおまかせしました。トータル的に作ってもらうほうがデザイン性も損なわれませんし、コスト安に繋がるのではないでしょうか」とご主人は話します。
　また、生活動線もポイント。キッチンを基点にＬＤＫと水まわりをライン上で設計。Ｌ字型にすることで、洗面所やバスルームを隠しながら、スムーズな動線を作り出しています。洗濯機横には予洗いコーナーやアイロン掛けができるスペース、大きな収納棚まで完備され、働く奥さまの強い味方になってくれそうです。
　「谷本さんはいろんな引き出しを持っているので、まかせて安心でした」と語るご夫妻の笑顔が、この家の住み心地を物語っています。