住み始めて２年。Ｍさんの暮らしに馴染んだ住まいは、動線や間取りが設計の意図どおりに機能していることを感じます。Ｍ邸のコンセプトはシンプルかつ機能的であること。「奇をてらったデザインや装飾は必要ありませんでした。周囲との調和も考えて特別なことはしない家を目指したんです」とご主人。その代わり、キッチンやお風呂、トイレなどの設備にはこだわったとのこと。毎日何度も使う場所だからこそ、機能面を重視した住まいです。
　Ｍ邸は平屋で東西に長い形状。実はこの形にも理由がありました。「季節に応じてうまく風を室内に取り入れることで、快適に過ごせるのがこの地域の特徴。南北の風通りをよくし、夏の暑さを回避しています。また、居室の窓は南側に大きく設け、冬の寒さを軽減しています」と大建住宅の大岡社長は話してくれました。そのほか、回遊できる間取りや家事動線、玄関からも生活エリアと来客エリアに分けていることなど、「住んでみて改めてよくできているなと思います」とＭさんも満足そう。「私たちの潜在的な意識を掘り起こして具現化してくれた家。だからこそ、住むほどに新たな心地よさの発見があるんですよ」。