当初は一戸建てにこだわらず、マンション購入も視野にいれていたというY夫妻。地域的にも評判のよい現在の場所に引っ越しをして古い家に住んでいた。だが、住宅密集地であるがゆえの日当たりの悪さと子どもたちのことも考えて新築することにした。Y夫妻がとくにこだわったのは、「太陽の光が差し込む明るい家」。注文住宅のほうが自分たちの予算内で要望に細かく応えてくれるかもしれないと、09年1月にHAS主催の「建築家とつくる家」の相談会に参加。そこで、建築家と出会う。実際に建築家が建てた家の完成見学会にも行ってみて、話し合ったうえで、この人になら信頼して任せられると、プランづくりを依頼することにした。いろいろ提案してもらい、わからないことは細かく聞きながら、慎重にプラン作りを進めていった。
　完成したわが家の新たな生活スペースとなった2階には、アイランド型キッチンをレイアウトしたＬＤＫと子ども部屋を配置。さらにリビングの上部には子ども部屋から自由に行き来できるロフトスペースが設けられ、ここでは読書をしたり、寝転がったり…思い思いにくつろげる場所となっている。また、最後まで色をどうするかで迷ったというキッチンは飽きのこない白で統一。さらにたっぷりと収納できる棚を造作してもらったことで、片づけもラクになったのだとか。
　以前は日中から電気をつけなければならない生活だったが、今では気にすることなく快適に過ごすことができるようになったとY夫人。「居心地がいいからか、上の子の友だちが遊びに来る機会が増えました。下の子も収納場所が確保できたせいか、片付けができるようになりました」と、新しい住まいでの子どもたちのうれしい変化に目を細めていた。