奥さまの実家の隣りにある農地に、長女の就学前には家を建てようと考えていたご夫婦。休日には展示場や見学会などを周っていたが、ピンとくる施工会社に出会えないまま1年半が経過。そんななか、気になっていたクリエイト伸へご夫婦で訪問し、社長のものづくりに対する考え方や情熱に感動。「心のなかで火が点いた」というご主人は、「ここなら任せられる」と迷わず依頼を決めた。
　テーマは年数が経つほどに味わい深くなる家。これを叶えるために自然素材へ心を寄せていった。特に「雑誌で見た漆喰は使いたかった」と奥さま。その願い通り、リビングの壁には調湿効果と消臭効果のある漆喰を、床には落ち着きのある無垢のオーク材を使用。心地いい空間に仕上がっている。またバスルームから洗面室、家事室、キッチン、物干しデッキまでが一直線と、家事動線がリビングやダイニングを経由しない点も見事だ。
　この家の面白さは窓の配置にもある。玄関のある面には小さめの格子窓を整列させ、見た目に美しく。そのほかの面には大きめの窓と掃き出し窓を配しており、土地特有の光と風が抜けるよう設計。パッシブデザインを取り入れた住まいとなっている。