奥さまが営む美容室が併設された、どこを切り取ってもサマになるオシャレな邸宅。デザインだけではなく、家族時間を充実させるための工夫も見どころとなっています。
　目指したのは、お子さんが大きくなっても家族が顔を合わせられる住まい。リビングを広くしたり、2階にフリースペースを作ったりして、家族の居場所を複数作りました。吹き抜けがあることで、別の階にいても安心感が漂います。また家族の変化に合わせ、使い方を柔軟に変えられる間取りにもこだわりが。最初は、リビングの一角に造作棚を作る計画があったそうですが、そうすると場所の使い方に制限が出てくるので、あえて何も作らないことに。「キッチンから目が届くので、今は子どもの机を並べて学習スペースにしています。子どもが大きくなったら、壁を作って私が着付けをする部屋にするのもいいななんて」と奥さまはニッコリ。2階のフリースペースも、使い方は家族のアイデア次第です。
　取材の終盤、「家族が好きな場所で、好きなことをして過ごせていたらいいなと思うんです」と話してくれたご夫婦。そう思えるのは、いつでも、どこでも家族の気配が感じられるこの家だからこそなのかもしれません。