外観のシルエットからこだわりを感じるA邸。おしゃれな空間で暮らしを楽しむ家族の様子が目に浮かぶようです。室内は、真っ白いキャンバスを住人のセンスで彩ったような空間。そして、光の取り入れ方や家事動線を見れば、おしゃれなだけでなく機能面にも配慮されていることがわかります。
　１階は家族共有のスペース、２階はプライベート空間として設計。とくにＬＤＫはキッチンとダイニングをつなぎ、リビングは落ち着けるように少し離すなど細かなこだわりが見えます。また、リビングに小上がりの畳コーナーはよく見かけますが、A邸の場合はクッションを敷いた、通称「ゴロゴロスペース」。これはアメリカの家に見られるデイベッドのような使い方ができる空間。その名の通り寝転がってもいいし、ソファのようにも使える便利な空間です。A邸では小上がりになった部分は収納スペースとしても活用しています。ありきたりの家ではつまらない、自分たちらしく暮らせるようにと考えてたどり着いた形です。
　住まいはときめくことができるデザイン性と、使いやすい機能性が欠かせません。どちらも兼ね備えたからこそ、心地いい毎日が過ごせるのですね。