深い軒に守られて悠々とした存在感のある外観。庭にはもみじなどが植えられ、アプローチは飛び石。和のエッセンスが上質な彩りを添えています。「外観は和の雰囲気がよくて、室内は機能性を考えた洋風にと決めていました」と奥さま。Ｋ邸は機能性もデザインも「こうしたい」をふんだんに取り入れた住まいです。
　玄関から生活エリアであるＬＤＫに入ると、ゆったりとした空間が広がっています。子育て真っ最中の奥さまにとってこの空間が何より助かるとのこと。ワンフロアで視界を遮るものがないので、キッチンに立つと全部が見渡せます。これなら子どもさんに目が届くので安心ですね。「この家に来てキッチンに立つのも楽しくなりました」と奥さまも笑顔を見せてくれました。
　また、キッチンを起点にトイレや洗面を近くに設計しているので、家事動線もスマート。作業性もアップします。使いやすさを考えた間取りなので、無駄な動きがなく、改めて動線の大切さを痛感したと話してくれました。
　さらに廊下をはさんだ向かい側には和室を構え、応接間として利用することができるように設計。玄関からそのまま和室に行けるので、生活圏内を通らずに済みます。これなら、突然の来客があっても安心ですね。また、和室の天井には客人をもてなすための職人技がキラリ。天井の張り方にこだわって、上座に座った人から見える場所には表情をつけているのです。「大工さんがこだわって手間をかけて作ってくれました」とＫさん。木村建設の自社大工によるもので、きめ細やかで粋な計らいに驚いたと話してくれました。
　家づくりにおいて大切なことをうかがうと、「何を優先するかが大切」との答えが。施主の想いやライフスタイルを取り入れた住まいは、住むほどに愛着が増していくことでしょう。