最近多くの住宅が建ち、どんどん市街化が進んでいる高松市郊外の人気エリアで、最新のモダンデザイン住宅が立ち並ぶなかにあってひと際異彩を放っているＳ邸。モダン和風な住宅も素敵なのですが、今回注目したのは存在感抜群のガレージ「ＴＯＹＢＯＸ（トイボックス）」です。
　まず目につくのは、こげ茶色の外観。天然の焼杉を採用した外壁が、よくある倉庫風のガレージにはないあたたかみと個性を生み出しています。母屋とのカラーマッチングも絶妙で、住宅のベランダの格子部分とデザイン的にもうまく調和しています。
　次に注目すべきは、屋上部分に見える手すり。このガレージの最大の特徴は屋上部分をバルコニーとして使えることです。らせん階段を上ると目の前に広がる広大なウッドデッキのバルコニー部分には、アイデア次第で無限の遊びの可能性が広がります。
　ご主人がガレージの設置を考えるにあたり、一番大切にした想いは、「家族みんなで楽しめる空間にすること」。ただ車を収納するだけではなく家族が集まれる場所にという発想から、このガレージは生まれたそうです。
　設計・施工を担当した、株式会社ヨコイの提案はみごとにご主人の想いと合致しました。デザイン性、機能性など基本的なスペック以上に、車の動線や、母屋とのつながり、ライフスタイルとの結びつきなど、一時的な見た目やできばえだけでない、長い目で見たガレージとの付き合い方が提案の随所にちりばめられていたそうです。
　「ＴＯＹＢＯＸ」の名前通り、いまや家族に欠かせないおもちゃ箱となったＳ邸のガレージから、今日も楽しそうな声が聞こえてきます。