鈍く光るブラックの電動シャッターが上がると、そこに現れたのは人気のスポーツカー、ＢＭＷ-Ｚ３。存在感のある２シーターオープンカーがこのガレージ空間の主役。Ｔさんは大切な愛車をしまうガレージを作りたいとの思いをハウスメーカーの営業マンに相談したそう。敷地の条件や理想とする数々のイメージを伝えたところ、「その要望を叶えてくれるのはここしかない！」と紹介されたのがＧＡＲＡＧＥ ＤＥＳＩＧＮ ＴＯＹＢＯＸでした。
　２０１３年５月、夫婦で確認の意味を含めてショールームを訪れたとき、その場で「ここにお願いしよう」と決定。ご主人が夢見たガレージライフがいよいよスタートしました。約１ヵ月の工期で完成したガレージは、母屋とのバランスやメンテナンスを考えてサイディング貼りの外壁です。焼き杉板の外壁がＴＯＹＢＯＸの定番となっていますが、そこは柔軟な発想で対応。住宅のツートンカラーと絶妙にマッチしたガレージに仕上がりました。
　ガレージ建築にあたってご主人は「このスペースだけは自分の好きなようにさせてほしい」と奥さまに懇願したそうで、室内はご主人の好きなもので囲まれた居心地のいい空間に仕上がっています。イメージしたのは思い出のあるバーの雰囲気。それはなんと奥さんと独身時代にデートしたお店でした。
　お気に入りのバーで過ごす時間はまさに至福のとき。設備もエアコン、テレビ、ＤＶＤ完備でまさにＴさん専用のリビングのよう。「仕事から帰ってきたらほとんどここにいます」と上機嫌で話してくれた笑顔からも、居心地のよさが伝わってくるようです。
　自分のやりたかったことが全部叶った夢のガレージ。ＴＯＹＢＯＸでしかできない空間がここにありました。