ＬＤＫは南側というセオリーを覆し、土地の個性を生かした空間に仕上げたこの家。ご夫婦はそのプランに惚れ込んだと話してくれました。
　「忘れもしない寒い日、土地を見てもらって、帰り際、社長が楽しみにしていてくださいって笑っていた姿を思い出しますね」とご主人。このとき、社長は南北に抜けるＬＤＫが浮かび、そのプランに確信を持ったといいます。家の核が決まったことで、あとは必要な空間を足していきました。ファーストプランを見たご夫婦がうなったのは、どの工務店にもない切り口と、この場所だから実現できる設計、そして心地よさを連想できたからです。
　南北の大きな窓に加えて、東西を結ぶ廊下のつき当たりには勝手口を作り、家のなかを南北、東西に風が抜けるように設計。もちろん、北側の窓から見える讃岐富士も織り込み済みです。室内と外をつなぐ２つのデッキは、北側はバーベキューに、南側はプールに使っているそう。
　自然エネルギーを上手に活用しながら、使いやすく、家族の要望を叶えた空間。季節の移ろいを感じながら暮らせる、五感を満たす住まいです。