木々の隙間からチラリと見えた白い家の青いドア。なんだか不思議な期待感に胸が弾みます。デッキでにこやかに迎えてくれたご家族が「どうぞどうぞ」と招き入れてくれたリビングには、北欧のやわらかな空気をまとった朝食の風景が広がっていました。
　「北欧風ではなく、まんま北欧にしたい」。そう決めた奥さまが家づくりを相談したのは大好きなインテリアショップのＣＯＮＮＥＣＴ（コネクト）。「高木社長が教えてくれたのは“インテリアから考える空間づくり”。家具や照明が決まっていると、それに合わせた間取りや動線の確保ができ、ライフスタイルに合う空間ができるということ。そして紹介してくれたのがデザイン力と施工能力の高いビルドさんでした」。
　生活の核となるリビングダイニングには、イルマリ・タピオヴァーラのテーブル、ルイス・ポールセンの照明、フリッツ・ハンセンのソファ。まるでインテリア雑誌の１ページのように洗練された美しさは「家具や照明が主役なので、あえて家全体を真っ白に」という話を聞いて納得。
　唯一色をつけたダイニングの壁も、スモーキーなブルーを自分たちでペイント。清潔感のある白いタイルと相まってノルディックな雰囲気に仕上がっています。また、外から見えないキッチンは高い建材を使わずコストダウン。これも家具の予算を考えての工夫。「こだわりを入れつつ、割り切る部分はしっかり節約。ビルドさんがデザインとコストのバランスを考えていろいろ提案してくれました」。
　好きな家具を主役に、洗練されたなかにもほんのりとしたぬくもりがにじみ出る住まい。北欧のコーディネイトで朝食を楽しむご一家を眺めていると、温かな暮らしの手触りが伝わってきました。