家づくりのテーマは「北欧好きのアメリカ人が建てたような家」と話してくれたご主人。カバードポーチのあるファサードや板張りの外壁などはアメリカにある住宅のようでいて、なかに入るとビンテージ家具や北欧ブランドの照明が空間に彩りを添えています。白を基調とした空間は潔いほどで、そこに吟味された照明や家具が並んでいます。白い空間にゆとりをもって配置すると、まるで美術館のような落ち着いた空気感を醸し出します。空間の余白は、視覚的にゆとりを感じさせるのですね。
　そして、使い勝手にこだわった生活動線もポイント。玄関の裏側にはトイレや洗面、バスルームを設計し、壁側には収納を作りました。通路兼収納となっているので空間を無駄なく使うことができます。家の中心部にはファミリークローゼットをつくり、家族みんなのオールシーズンの洋服が収められています。じつに、かゆいところに手が届く設計です。
　家づくりのポイントを聞くと「工務店との信頼関係」とご主人。「私たちの要望を限りなく実現してくれたビルドさんには感謝しています」。施主の想いに技術で応える工務店。信頼関係とともに、感覚でわかり合えるセンスも大切な要素のようです。