結婚後４回も転勤を繰り返してきたＯさんご家族。奥さまは幼少期に転校が多かったこともあり、子どもたちには幼なじみを作ってあげたいという想いから、家族の拠点を構えることに決めました。家づくりを考え始めたころは県外に住んでいたため、帰省の折に住宅情報誌を買って帰り、工務店を選ぶ参考にしたそう。
　最終的に前川材木店を選んだのは、自然素材の家であることに加え、風通しや採光などに考慮した、自然と調和した家だったから。「自然素材を用いた高気密高断熱の家もありましたが、私にとっては息苦しく感じてしまったんですよね。“エアコン１台でこの大空間をまかなえる”という言葉も、結局はエアコンに頼らないといけないのか…と思ってしまって。前川社長の考えは“断熱は土に勝るものはない”というもので、自然素材へのこだわりが強かったのも印象的でした」。
　その言葉どおり、Ｏ邸は南北に風が通り抜け、室内の空気がよどみなく流れているのがわかります。夏場もエアコンをほとんど使うことなく過ごせたのだとか。「大手ハウスメーカーで10年前に建てた実家と比較すると、室内温度が２度違ったのも驚きでした」と奥さま。季節や時間によって変わる光や風を取り込む暮らし。四季の恵みを享受することが、心地よさにつながっているようです。
　さらにご主人は、「自分のことのように親身に、情熱をもって家づくりに取り組んでくれる工務店との出会いが大切。前川さんには何でも言いやすかった」とも話してくれました。こうして完成したＯ邸は、50年、１００年と次の世代にまで住み続けられる家になりました。2人の子どもたちの故郷は、この心地いい住まい。両親の愛情と匠の技が築いてくれました。