木の匂いに包まれた玄関を上がり、リビングに入ると、壮大な景色が広がっています。それは木の饗宴とも呼ぶべきスケールの大きさ。リビングとその奥に広がる部屋を合わせると約40帖もの空間が現れ、南側からの自然光が、無垢の木々をやさしく照らし出しています。
　丸太の大黒柱は、まるでここに根を下ろした大木のような存在感を放ち、見上げると、ダイナミックに行き交う丸太の梁が美しいツヤをたたえています。ふんだんに使われた無垢の木に包まれていると、森林浴をしているような心地よさを味わえます。
　Ｋさんご夫妻は家づくりに際して、「シンプルでトレンドに流されない家」、「住み続けるほどに味わいを増す家」ということにこだわりました。その結果、上質な木を用いた平屋という答えに辿り着いたようです。
　そんなＫさんご夫妻が家づくりのパートナーに選んだのは、天然木の家づくりに定評のある石田工務店。社長の木と家づくりに対する熱い想いを聞いて、その姿勢に惚れ込んだのが最大の決め手となりました。
　こだわりは、家族みんなが自然と集まるリビング空間。仏生山温泉にもインスパイアされたという空間はとても居心地がよく、家族団らんのなごやかな雰囲気がうかがえるようです。また、小学校で教鞭をとるご主人にとって、仲間と一緒に勉強会をする際にも最適の空間となりました。シーンは違えど、人と人を結ぶという大切な役割を担ったリビング空間。そこには人と人の対話を大切にしたＫさんご夫妻の子育て哲学を感じとることができます。
　家族だけのときも、仲間がいるときも…。まるで木陰にいるような心地よさ。それが笑顔と会話を生むのかもしれませんね。