広い玄関を上がると、ゆったりとしたＬＤＫが迎えてくれました。無垢の白木が美しいヒノキの床や存在感のある大黒柱、天井に渡る化粧梁など天然木のやさしい風合いが心地いい空間です。
　テレビボードやダイニングセット、キッチンの背面収納まで、トータルコーディネートされているよう。聞くと、すべて石田工務店にオーダーしたものだとか。「せっかくなら、この機会にお願いしようと思って」と奥さま。「社長の“こっしゃえとくわ”にお任せしました」とご主人も。一生に一度と言われる家づくりだからこそ後悔を残したくないと、値段は張っても造作は積極的に取り入れたそう。結果的に“一生モノ”の家具や造作は、長く快適に使い続けられ、しかも室内の調和を図ることもできるので、決して高い買い物ではなくなるのです。
　また、生活動線を考えた快適な間取りもポイント。１階にファミリークロークを作ったことで、朝の身支度がスムーズに。食洗機や浴室乾燥機などの設備も取り入れ、家事の時短も可能になったそう。快適な間取りや設備を採用することで、仕事、家事、育児のバランスをとることができ、時間と心の余裕が生まれました。
　後悔しない家づくりのために必要なことをお聞きすると、こんな答えが返ってきました。「家を建てるときの状況だけでなく、10年後、20年後の暮らしを想定しながら家づくりをすることかな」。たくさんシミュレーションをしながら家の間取りを考えていくことで、間取りの必要性を再考したり、空間の可変性に対応することもできます。広い視野をもって家づくりをすることが、長く快適に住み続けるために必要なことなのですね。