南側に大きく張り出したウッドデッキ、お子さんたちが元気に駆け回る芝生の庭。片隅にはストーブ用の薪が出番を待つようにストックされています。家だけでなく、屋外までを大きく使った開放感たっぷりの住空間です。
　無垢材の香りに包まれたＬＤＫには風が通り抜け、瑞々しいグリーンたちが気持ちよさそうに揺れています。テーブルやカップなどの日用品もアウトドアブランドのものがちらほら。固定観念にとらわれない、おおらかな暮らしが垣間見えます。
　「“便利さは程々でいい”というＢＥＳＳの家のコンセプト通り、手間を掛けるほど面白味が増す家だなと実感しています」とご夫婦。例えば収納スペースは入れるものに合わせて棚を付けるなど自分でカスタマイズ。作り込みすぎない状態で引き渡すことで、暮らしに合わせた住まいを住人自らの手で作っていくことができます。
　「屋内外問わず、これからもっと手を加えていきたい」とご主人。庭にコンテナを設置して秘密基地のような遊び場を作る構想もあるのだとか。“余白”があることで住む人の個性が生きる住まいは、創造力を刺激し、豊かな感性を育みます。