なだらかな裾野が美しい飯野山、別名「讃岐富士」が見える場所にＭ邸はあります。ご夫婦ともに県外の出身ですが、奥さまは幼い頃によく家族で香川に来ていたそう。車から眺める飯野山が大好きだったといいます。その話を聞いて設計士さんが提案してくれたのがＬ字型の平屋でした。
　ご主人の「広く、過ごしやすく、家族が集まるリビング」という希望を叶えるべく、延床面積の半分以上をＬＤＫに。ロフトや内土間、高さを変えた天井で空間に動きをもたせました。ロフトとテレビボード横の窓、和室の地窓は飯野山が見えるように配置。いつでも大好きな景色とともにある生活は心地よいものです。和室は、将来奥さまが書道教室を開くときのことを考えて玄関から直行できるようにしました。キッチンからファミリークローゼットへ、そこから洗面所、そしてリビングへとつながる回遊型の間取りで家事の効率がぐんとアップしています。
　コラボハウス以外は検討していないというＭさん。「はじめて話したときから、家に対しての夢が広がりました。いいことも悪いことも話してくれて信頼できたのが決め手です」とのこと。自分たちらしいこの家に友人を招く日が楽しみだそうです。