矢野工務店で現場監督を務めるご主人と、同社で働いている奥さま。誰よりも矢野工務店の家づくりを知り尽くしたおふたりが、３年がかりでようやく気に入った土地を見つけ、念願のマイホームを建てました。
　これまでいくつもの家を手掛けてきたご主人が自邸のコンセプトとして掲げたのは、ストレスのない動線と、色数を抑えて木の質感を生かした空間でした。ＬＤＫを広く取り、回遊性のあるアイランドキッチンを採用。１００％自然素材の珪藻土の塗り壁はやわらかなグレーを選び、木の表情と相まって心和むやさしい色合いに。照明は自然に近い光になるよう色や明るさを組み合わせ、朝日がブラインドを通して食卓にストライプの影を落とすよう計算されています。また、テレビやソファの配置も考慮し、まだ小さなお子さんたちのために「食事の場」と「くつろぎの場」に空間を分けてメリハリをつけました。
　そして、２階にもご夫婦のこだわりが。「リビングを広くしたいけれど、和室もほしいね」と意見が一致し、２階の主寝室をホテルの和洋室のような部屋にすることを思いつきました。お子さんが大きくなるまでは和室で一緒に寝たり、ご主人のご両親が遊びに来た時には客間としても利用できたり。ベッド後ろのスペースは壁で仕切り、便利で使いやすい着替えスペースかつ見えない収納を実現しました。ウォークインクローゼットと３階の小屋裏収納が連動し、季節物から普段使いの物まで収納にも困りません。ご夫婦が思い描いた理想を形にし、家族を包み込む居心地のよい家が完成しました。