長女の就学までにはマイホームを建てようと考えていたご夫婦は、ＨＡＳ（エイチ・エーエス）が開催する建築家とつくる家のイベントに参加。その際、目に止まった住宅の写真、そして建築家の家づくりへの思いに「何か自分たちと通ずるものを感じた」と、依頼を決めたそう。
　三層になっている住まいは、大人も子どもも楽しく過ごせる仕掛けと、生活感を抑える工夫が盛りだくさん。天井高が3ｍの広々とした空間のＬＤＫには、外からの視線が気にならない位置に設けた大きな窓から、あふれんばかりの光が差し込む。冷蔵庫がすっぽり隠れるほど大容量のキッチン収納は、引き戸を付けてスッキリとした印象に。広く取った階段の踊り場では、遊んだりひなたぼっこをしたりと自由に過ごしているそうで、縁側を思わせる魅力的なスペースとなっている。
　多目的に利用できる中2階のセカンドリビングは、壁に映像を投影してホームシアターとして楽しんだり、お子さんが友だちを招いたときも、遊び場として活躍する。ご夫婦は、リビングからいつも目が届くこの場所を「親離れをしていく子どもたちと、私たちをほどよく繋いでくれる場所にしたい」と話す。