子育ても終わり再び始まるご夫婦だけでの生活を機に、初めてのマイホームづくりをスタート。「永眠されたご先祖さまが、落ち着いてお休みいただけるように、窮屈なマンションではなく戸建てのマイホームを」と考えたのもきっかけの一つ。終の棲家にしようと一切の妥協をせず、勉強と資料の収集に精を出したという奥さまは「10ヵ月に渡る情報収集で作り上げたアイデアノートを片手に、苦労はたくさんしたけど、どれもとても楽しかった」と話す。
　当初、戸建ての家といえば2階建てが当たり前だと思い、平屋という想像はまったくしていなかったご夫婦。知人に紹介してもらった１００坪を超える大きな敷地に、小さく2階建てを建てるのはどうなのかと疑問を持って考えるようになったという。暮らすのはご夫婦だけ、歳を重ねて階段の上り下りは大変になってくると考えたとき、2階建ての住まいの必要性を感じなくなり、不要なものを排除していった結果が平屋だった。
　ゆったりとした敷地を最大限に生かすために、必要最低限の部屋、設備を備え、その一つひとつにこだわりを持たせた間取りは、シンプルで動きやすくを念頭に設計、今後どのような生活になっても不便さや窮屈さを感じない造りだ。内装は、重たすぎないブラウンを基調に、時を重ねたご夫婦だからこその落ち着いた室内に。程よい高台からの良好な眺望や大洲城、夏の花火大会など、暮らしに彩りをプラスしてくれる立地、市内中心部では感じることのできない自然を身近に感じる暮らしを手に入れた。子どものように愛情を注ぎ、共に暮す3匹の愛犬とともに、欲しかったもの、こだわったものに囲まれた満足のいく毎日を送る。