マイホームを建てる上で、周りの環境にこだわったというご夫婦。豊かな自然に囲まれたように佇む住まいは、お互いの空間をゆるやかに分ける二世帯住宅です。うずくぼ工房の「ファース工法」に惹かれたそうで、高気密・高断熱、空気清浄化、省エネ・エコ、調湿機能、地震に強いなどの特長をもつ高機能住宅でエアコン１台で夏も冬も一年を通して快適に過ごせます。
　玄関を入ると左右へお母さまの居住空間とご家族の空間が広がり、お子さんも大人もいつでも遊びに行ける間取りが魅力です。お母さまの居室のワンルームは、“シンプルで過ごしやすく”をテーマに、キッチンの後ろにダイニングテーブルを配すなど、家事動線のスムーズさがポイントになりました。また、ロフトを備え付けたのは、「子どもがおばあちゃんのところに遊びに行ったときに、秘密基地感覚で過ごせたらいいなと考えたんです」とご主人。
　ご家族のこだわりが詰まった住空間は、県産材を中心にスギ材やシナ材でつくり上げられ整然とした印象です。仕切りのない開放的な空間は、お子さんの個性を伸ばす工夫が随所に感じられます。リビングと併設したホームライブラリーとも呼べる造作本棚には絵本や書籍などを並べて、本を通して親子のコミュニケーションを深めます。壁一面のホワイトボードは、自由な発想で使え、感性が磨かれそうなしつらえ。また、漆喰仕上げの壁はすべてご主人が手塗りしたもの。子ども部屋は奥さまとお子さんも参加し、家族全員でつくり上げました。ほどよい距離感も保ちつつ自由な行き来が楽しめる二世帯住宅は、人にも環境にもやさしく、穏やかな空気が流れています。