ローコストで外構までセットでプランニングでき、プランの自由度が高いのがファミリーホームのメリット。そこを生かしてフローリングにこだわったのがＩ邸です。
　床は、小さい頃から憧れていたというカリン材。ご主人は「濃淡のいろんな色が混じっているのがいいですね」と、出来映えに満足そう。この床の色をデザインのベースに、内装や家具の色もそれに合わせて、家全体でイメージを統一しました。
　もう一つのポイントは、フロア全体のつながり。キッチンとパントリーを結ぶ動線や、リビングと和室、リビングとベランダとのつながりなど、動きやすく、できるだけ開放感を出すようにしました。リビングの向かいに桜の木があり、春には室内からでも花見ができるような間取りにしたのも工夫の一つ。シューズクロークや２階の広いウォークインクローゼットなど、収納力も重視しました。
　「外と内の空間をつなげて広がりが出せたのも、外構までセットでお願いできたからですね」と言うご主人。リビングにはホームシアター用の機材を設置し、和室との間にスクリーンを張って鑑賞できます。「子どもが大きくなったら一緒に見るのが楽しみ」と笑顔で、夢が広がる家です。