感性豊かなご夫婦には、この家に描きたい景色がありました。奥さまは無機質なモノトーンの空間、ご主人は愛車のためのガレージ。それぞれの希望を叶えるために、家の内観と外観で担当分けをして打ち合わせをスタート。自分たちが求めるものをうまく伝えられるかという心配も、旺建との家づくりでは杞憂だったといいます。「設計を担当してくれた増田さんが私たちの好みや理想の暮らしを丁寧にヒアリングしてくれて。言葉では言い表せない細かなニュアンスまでしっかり汲み取って、プランの隅々まで私たちの意向を宿してくれました」。
　ご夫婦の美意識を散りばめ、大人の洗練を感じる住まい。まず目を引くのは、愛車を飾るインナーガレージと普段使いの車を停めるオープンガレージを備えた外観。重心を低く抑えワイドに広がる片流れ屋根が、意匠性と機能性を両立。ご主人がリクエストした横向きの玄関ドアも、シンプルなデザインに貢献しています。
　そして、室内に入ると洗練されたモノトーンの空間に一転。リビングの大開口からたっぷり光が入り、ソリッドな素材や彩度のない色の組み合わせが美術館のような印象を演出。肌触りのいい絨毯を敷いたピットリビングも、ワンランク上の個性をプラスしています。「お手本は海外のＬＤＫ。冷たい質感の床タイルをベースに、グレーの濃淡でスッキリとした雰囲気に。生活感が出るものをすべて隠す収納も使いやすくて理想的です」。
　非日常と日常のバランス、好きなものと暮らし方の調和。信頼できるパートナーとともにライフスタイル全体をデザインすることで、“理想の暮らしの一歩先”を叶えることができました。