家づくりの知識を得ようと、書店でたまたま手に取ったコラボハウスの本。隅々まで読んだご夫婦は、ここなら自分たちらしい家が建ちそうだと感じたと言います。
　以前に建築の仕事に携わっていた奥さまは、竹林が広がるこの土地にひと目惚れ。すぐに家のイメージが浮かんだそうです。「リビングから景色が見えるようにしたい」という希望から生まれたのが、横長の大窓が広がるＬＤＫ。食事中も料理中もソファに座っていても、竹林の豊かな緑をそばに感じられます。ご夫婦が学生時代を過ごした高知の土佐漆喰が光をやさしく反射する、気持ちのいい空間。木材屋で見つけたトチノキの一枚板で作ってもらったテーブルが、ＬＤＫの主役です。
　また、キッチンから浴室、ランドリー、クローゼット、寝室をぐるりと回れる動線は、朝の忙しい時間に大活躍。洗濯して干すまで１ヵ所で完結し、立ったまま洗濯物を畳めるランドリールームのおかげで、家事時間が大幅に短縮しました。
　子どもたちを送り出したあと、鳥のさえずりを聞きながら竹林を眺めてお茶をする時間が最高だと、奥さまがうれしそうに話してくれました。