のどかな田園風景のなかに建つ、カフェのような佇まいの平屋。医療関係のお仕事をされているご夫婦の家づくりは、ずっと先の老後の暮らしまで見据えたもの。階段の上り下りが難しくなっても、安全に、快適に、自分たちらしく暮らしたいと、「家を建てるなら平屋」と決めていたそう。将来は西側のエリアだけで生活できるよう、寝室の近くに水回りや収納などをまとめた間取りは、家事動線もスムーズで機能的な住まいです。
　特徴は、広いＬ字型のカウンターテーブル。コの字型キッチンに憧れていた奥さまが、さらに使い勝手よくアレンジ。「大勢座れるんです。できたての料理をみんなで囲めるし、後片づけも簡単。ダイニングテーブルがいらないので、部屋も広く使えます」と奥さま。
　続くリビングは、大きな窓と一段高くなった木の天井で開放的な空間に。窓の外には縁側があり、外と緩やかにつながっています。「ここで朝ごはんを食べたり、お昼寝をしたり。バーベキューをする時も便利。ステイホームの時期も、楽しく気分転換ができました」と、憧れていた縁側のある暮らしを満喫できているとのこと。
　コンクリートやモルタルなどハードな質感がお好みのご主人。外壁をグレーの塗り壁にし、キッチンの壁には水や汚れに強い石のタイルを貼り、洗面台はモルタル風に仕上げました。意外な組み合わせが木の風合いとほどよくマッチし、邸宅の個性となっています。
　「大﨑建築を選んだのは、スタッフさんがとても話しやすくて、私たちの思いを聞いてくれたから。こうしたいと思うことが実現できたし、いろいろな提案もしてくれました」と、自分たちらしい家づくりに大満足の様子です。