代々受け継いできた築90年以上の古民家。増改築を繰り返し、離れも合わせると６棟の大きな土地。段差も多く、迷路のようになっていて寒くて不便。リノベーションをしたいと願いながらも、耐震や場所の問題もあり難しいだろうと思っていたときに出会ったのが、宇田見建設でした。美術教員をしていた奥さまは、理想を絵に描ける人。大工とのやり取りは絵で行いました。大工から「明日この棚やるき、絵を描いてここに貼っちょってや〜」と言われたら翌日までに奥さまが絵を準備。それを現場に貼っておくと、夕方には描いた通りに実物ができ上がっている。そんな工程も楽しみながら住まいが完成しました。「要望を叶えてくれたのはもちろんですが、土間ダイニングやガスの床暖房など、私たちが思いつかなかった提案をしてくださり、想像を超える空間になりました。お互いの価値観の擦り合わせをしながら、機能性もデザインも最大限によいものができたと思っています。今、家にいることがとても楽しいです。家のなかで、やりたいことがたくさんあるんです」と奥さま。グリーンやＤＩＹにも興味が生まれ、まだまだ心地よい住まいへとアップデートされそうです。