子どもの成人後、8匹の猫たちと暮らしているご夫婦。もっと猫にとって快適な空間にしたいと、子どもが小さいころにつけた傷や、猫の爪とぎ跡などが多かった家のなかを一新し、築20年の家をリフォームすることにしました。
　床には傷がつきにくく猫が歩きやすい堅い素材を、テーブルも丈夫なセラミック製をオーダーで作り、自分たちの老後のためにもシンプルな家事動線を設け、段差のないフラットなバリアフリーの家に生まれ変わりました。元々収納があまりなかったため、各所を増築してパントリーやランドリールームをプラス。日当たりのいい窓際には猫のための部屋も用意し、自分たちが家にいなくても猫たちが行き来できる開放的なＬＤが実現。また、猫だけが入れる幅の入り口を設けた猫トイレを造作し、トイレの存在感をなくして見た目もスッキリ。
　「本来、子育ての終わった夫婦の家のリフォームと聞くと、規模を縮小したりとコンパクトにするイメージかもしれませんが、我が家は逆に増築で広くしました。それもこれもかわいい猫たちにのびのびと暮らしてほしいから」と猫たちが戯れ合うキャットウォークを眺めながらリフォームに大満足のご様子のおふたりでした。