太平洋を見下ろす丘の上に立つ一軒家。大きな屋根から２階部分がニョキニョキと突き出したその姿は、まるで海を覗き見ているかのようです。以前は借家に住んでいましたが、耐震性などを考えて家を建てようと決めたご夫婦。せっかく建てるなら景色のいい場所にしようと、琴ヶ浜が一望できるこの土地を２年かけて探しました。
　設計は、公文建設が加盟するＡＳＪ（アーキテクツ・スタジオ・ジャパン）のテンキュウカズノリ設計室に依頼。リビングとダイニングをゆるやかに土間でつなぎ、それぞれの空間から海を眺められる唯一無二の住まいが誕生しました。リビングの南東面には大きな開口を設け、木製建具を開き切ると大自然と一体になったような開放感が味わえます。
　「設計事務所が県外のため、公文建設との連絡も密に行い、打ち合わせを重ねました。公文さん自身も一級建築士なので、豊富な知識と経験をお持ちで、的確な意見やアドバイスを頂けました」と振り返るおふたり。住み始めて３年、以前よりも季節の移り変わりを身近に感じられる家で、さらに丁寧な暮らしをしていきたいと話してくれました。