海が近くにあり、さわやかな風と、どことなくゆったりとした時間が流れているのを感じられる。そんな土地を譲り受け、結婚してからほどなく家づくりを始めたご夫婦。ファンホームスタジオへ依頼を決めた理由は、見学会に訪れたときに「ここだ！」とひと目惚れしたからだといいます。
　海がとても似合うこの家は、カバードポーチのような庇と横のラインが美しいラップサイディングで、サーファーズハウスを思わせるオシャレな外観。周りの景色にもすっかり溶け込んでいます。インテリアの差し色は、外観と同じブルー系で統一しました。
　テーマは、「リゾート気分を味わう」。リゾートにあるホテルのような洗練された空間を作るためには、家事動線を綿密に計画すること、何をどこに置くかをあらかじめ明確にすることの２点が重要だったそう。水回りはコンパクトにまとめられ、キッチンの裏に設けられたランドリールームは、日当たりがよく、室内干しに最適。アイロンがけに便利な収納を兼ねた作業台も置かれ、洗面所・脱衣室を経由し、ファミリークローゼットへわずか数歩でアクセスできます。また、収納については事前に物の“住所”を定めたことで、つい散らかりがちなリビングでさえ、常に片付いた状態をキープできます。実際に目の前には、０歳児を育てながら暮らして６ヵ月が経っているとは思えないほど、スッキリと整理整頓された空間が広がっています。
　“日常生活を送る場所”と“リゾート”、一見相反するものを見事に昇華させたこちらの住まい。ここですくすくと成長していくお子さんと、その姿を見守るご家族の温かな団らん風景が目に浮かぶようです。